quickDBExplorer

 

利用マニュアル

 

 

 

 


1.    概要... 1

1.1.     quickDBExplorer とは... 1

1.2.     動作環境... 1

2.    利用方法... 2

2.1.     起動方法... 2

2.2.     メインウィンドウ... 6

2.2.1.     @DB選択... 6

2.2.2.     ASchema/owner/Role. 7

2.2.3.     Bオブジェクト... 7

2.2.4.     Cシステムユーザー選択... 8

2.2.5.     DVIEWを一覧に... 8

2.2.6.     Eソート順... 8

2.2.7.     F出力先... 8

2.2.8.     G出力文字コード... 9

2.2.9.     Hwhere, order by, alias. 9

2.2.10.       Iデータグリッド... 12

2.2.11.       J操作選択ボタン... 12

2.2.12.       Kフィールド属性を表示... 12

2.2.13.       Lフィールド一覧... 13

2.2.14.       Mデータ編集・データ更新... 16

2.2.15.       Nグリッド部... 16

2.2.16.       Oグリッド操作部... 19

2.2.17.       Pスライダーバー... 20

2.3.     各種操作詳細... 20

2.3.1.     Insert 文生成... 20

2.3.2.     フィールドリスト作成... 21

2.3.3.     select 文生成... 22

2.3.4.     簡易定義文生成... 22

2.3.5.     CSV等作成・読込... 23

2.3.6.     INDEX情報表示... 26

2.3.7.     その他簡易クエリ実行(Select以外) 26

2.3.8.     クエリアナライザ起動... 28

2.3.9.     プロファイラ起動... 28

2.3.10.       エンタープライズマネージャー起動... 28

2.3.11.       依存関係出力... 29

2.3.12.       データ件数出力... 29

2.3.13.       データ件数表示... 30

2.3.14.       統計情報更新... 30

2.3.15.       各種クエリ実行(オブジェクト引数)... 30

2.3.16.       オブジェクト情報表示... 33

2.3.17.       オブジェクト検索... 33

2.3.18.       クエリ指定結果表示... 35

2.3.19.       指定オブジェクト選択... 37

2.3.20.       オブジェクト情報再読込... 38

2.4.     メニュー... 38

2.4.1.     接続 メニュー... 38

2.4.2.     ウィンドウ メニュー... 39

2.4.3.     Bookmarkメニュー... 39

2.4.4.     外部ツールメニュー... 41

2.4.5.     ヘルプ メニュー... 43

3.    注意点・その他... 44

4.    ライセンス等... 46

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


1.   概要

1.1.  quickDBExplorer とは

.NET Framework 3.5以上で動作する、リレーショナルデータベース(SQL Server 2019/2017/2016/2014/2012/2008R2/2008/2005/2000)アプリケーションの開発者向けのMDI形式の補助ツールです。エンタープライズマネージャー/SQL Server Management Studioやクエリアナライザでは用意されていない機能を実現したり、使いにくい機能を補助する目的に作成しました(完全な置き換えは目標としていません)

特にテーブルに対する処理に特化しています。

テーブルを指定した

  insert文の生成(insert文によるデータエクスポート機能)

  フィールドのリストの生成

  Select 文の生成

  簡易的なCreate 文の生成

  CSV,TAB区切り形式でのデータ抽出&読込

  INDEX情報の表示

  データの表示&編集

  フィールド一覧の表示

  データ件数の取得

  データ依存関係の取得

  フィールド情報を元にしたwhere句の生成

等が可能です(一部機能はViewにも対応)

結果は、クリップボードもしくはファイルへ書き出されます

上記以外にもManagement Studio等の起動が可能です。

 

1.2.  動作環境

  .NET Framework 3.5(Service Pack 1)以上 がインストールされているWindowsマシン

  画面解像度 が 1024 x 768 あることを想定して画面デザインしています

  対象としているデータベースエンジンは
SQL SERVER 2019/2017/2016/2014/2012/2008R2/2008/2005/2000

 

2.   利用方法

2.1.  起動方法

  quickDBExplorer を起動します。

  起動後には下記のようなウィンドウが表示されます。このウィンドウを閉じた場合、コントロールキー+Nキーを押下するか、メニューから「接続」―「新規接続」を選択することで同じ画面を表示することが可能です。

 

画面上の項目内容は下記の通り

番号

項目名

必須対象

備考

1

過去に接続したサーバーから選択

-

過去に接続したサーバーがあった場合に、その記録されている接続時の情報を引用可能です。過去の接続したサーバーの一覧を表示するので、そこから選択可能です。

2

サーバーの指定

接続先のサーバー名(おそらくコンピューター名)を指定します。Windows 上のマシン名や FQDNIPアドレスでも指定できます。

3

接続先

 

接続先のサーバー名、インスタンス名を検索し一覧表示するので、そこから選択可能です。

4

接続先を保存する

-

これから接続する先の情報を記憶するか否かを指定します。記憶する場合はチェックをつけてください

5

インスタンス

-

接続先のマシンでSQLServerがインスタンス付きでインストールされている場合は、指定が必要です。

6

接続先データベース名

-

接続後に最初に選択状態にするデータベース名を指定します。
Azure SQL Database
等で、指定しないとエラーになる場合に指定してください。

接続先データベースは後で変更できます。

7

Windows認証を利用

-

SQLSERVERへの認証方法でWindows 認証を利用する場合にチェックします。

8

ユーザーID

-

認証方法に Windows 認証を使わない場合に、SQLSERVERにログインするユーザーを指定します。

9

パスワード

-

認証方法に Windows 認証を使わない場合に、SQLSERVERにログインするユーザーのパスワードを指定します。

10

接続

-

指定された情報でSQLSERVERに接続します。

11

Clear

-

入力されている情報を全て空にします。

 

2 9 の項目を設定し、「接続」ボタンを押下することで、指定されたサーバーに接続を行います。

正常に接続できた場合は、メインウィンドウ(後述) を表示します。

何かしらの問題が発生した場合、エラーに関する情報を画面下部に表示します。

 

ここのエラーメッセージをダブルクリックすることで、エラーの詳細がクリップボードへとコピーされます。問題の解決に利用してください。(別のウィンドウでもエラーメッセージは同様に詳細を確認できます)

 

・接続先 ボタンを押下した場合、下記のようなダイアログが表示されます(サーバーの検索には時間がかかります。またネットワーク構成等によりすべての認識可能なサーバーが表示されるとは限りません)

一部のホストやインスタンスだけに表示を絞り込みたい場合、「フィルタ」に ホスト名を入力してください。入力された文字を含むものだけが表示されます(大文字小文字は区別します)。

またサーバーの検索しなおしたい場合には「再検索」ボタンを押下して下さい。


 

 

2.2.  メインウィンドウ

接続が正常に完了すると、メインウィンドウが開きます

 

IBAJOHGFEDCB-3MB-2P@	NLK

 

 

以下、画面エリア別に機能を説明します

 

2.2.1.    @DB選択

接続したサーバーに作成されているデータベース名が表示されます。

選択可能なデータベースは一つだけです。

コントロールキー + C を押下することで、選択しているデータベース名をクリップボードにコピーします。

以前に同一サーバーに接続しており、その時の状態を記憶している場合、前回の最後に接続したデータベースが自動的に選択されます。

 

データベースの一覧を再読み込みしたい場合「DB(B)」と表示されているラベルを右クリックし、表示されるメニューから「DB再読み込み」を選択して下さい。

 

2.2.2.    ASchema/owner/Role

@で選択されたデータベースに設定されている Schema/owner/role の一覧が表示されます。

ここでは、複数のSchema/owner/roleを選択できます。ここで選択状態にした Schema/owner/role の保持するオブジェクトだけが、Bのオブジェクト 一覧に表示されます。「全て」を選択した場合、全てのオブジェクトがBのオブジェクト 一覧に表示されます。

コントロールキー + C を押下することで、選択しているSchema/owner/role名をクリップボードにコピーします。コントロールキー + Aを押下することで、一覧上の全てを選択することができます。

以前に同一サーバーに接続しており、その時の状態を記憶している場合、前回の最後に接続したデータベースが自動的に選択されます。

表示されているリストを最新にするには、ラベル「Schema(O)(SQL Server 2005 の場合)をダブルクリックすることで指定されている条件に基づき読み込みしなおします。

 

2.2.3.    Bオブジェクト

操作対象とする table/view/Synonym  を選択します。

ここでは複数の対象を選択できます。

表示列は 先頭から、

  オブジェクトの種類(記載がない場合はテーブル,VView, SSynonym)

  オブジェクトの属しているSchema/owner/role

  オブジェクト名称

  オブジェクトの作成日

をあらわします。

コントロールキー + C を押下することで、選択しているSchema/owner/role名をクリップボードにコピーします。コントロールキー + Aを押下することで、一覧上の全てを選択することができます。

ここで、右クリックを行うことで、選択したオブジェクトに対し行う操作を選択することが可能です(詳細は後述)

グリッド表示がONになっている場合には、ここで単一のオブジェクト を選択している場合にのみ N のグリッド部に、データが自動的に表示されます。

また、ここで選択したオブジェクトは、その選択履歴を最大10個まで記憶しており、B-2 のコンボボックスから選択することで、すぐに移動することができます。ただし、この履歴はBオブジェクト の内容を更新する処理を行った場合(ASchema/owner/Roleの選択を変更した場合など)には初期化されます

SQLServer2005以上の場合、Synonym もここに表示されます(Synonymの参照先がTableもしくはViewである場合のみ)。また、各種処理については権限を有する限りSynonymに対しても実行可能です(統計情報の更新は除く)。

列のヘッダをクリックすることで、ソート順が変わります(クリックを繰り返すことで、降順・昇順が変わります)

表示されているリストを最新にするには、ラベル「オブジェクト(V)」をダブルクリックすることで指定されている条件に基づき読み込みしなおします。

B-3 に文字を入力することで、その文字を名称の一部に持つオブジェクトのみに絞り込み表示します(スキーマ名にはマッチしません)

大文字・小文字は区別しません。大文字・小文字は区別したい場合、「フィルタ(A)」と表示されているラベルを右クリックし、表示されるメニューから「大文字・小文字を区別する」を選択して下さい。

 

オブジェクトの絞り込み入力では以下のキーボードショートカットが利用できます

Ctrl + A:       文字列の全選択

Ctrl + C:       選択されている文字列のクリップボードへのコピー

Ctrl + V:       クリップボードからの貼り付け

Ctrl + X:       選択されている文字列のクリップボードへの切り取り

Ctrl + S:       入力履歴の表示(後述)

Ctrl + D:       現在の選択範囲に関わらず全文字列を削除する

 

2.2.4.    Cシステムユーザー選択

ASchema/owner/Roleにシステム規定のSchema/ownerを表示するかどうかを切り替えます。

表示する場合、INFORMATION_SCHEMA 等のシステム規定のユーザーが表示されます。

 

2.2.5.    DVIEWを一覧に

Bオブジェクト table とあわせ view も表示するか否かを指定します。

 

2.2.6.    Eソート順

Bオブジェクト の表示順を指定します。 Schema/owner/roleを無視して オブジェクト の名称のみでソートするか、Schema/owner/role + オブジェクト名でソートするかを指定します。

ここでソート順を指定した後でも、Bオブジェクトの列ヘッダをクリックすることでさらにソート順を変更することが可能です。

 

2.2.7.    F出力先

Bオブジェクトで選択したオブジェクト を対象とした各種操作の結果の出力先を指定します。

クリップボードを指定した場合、処理結果は、全てまとめてクリップボードに文字列として出力されます。

単独ファイルを指定した場合、ファイル名を指定する必要があります。全ての結果は指定された一つのファイルに書き出されます。

複数ファイルを指定した場合、フォルダ名を指定する必要があります。この場合、各オブジェクト毎に出力先ファイルが分かれます。ファイル名は自動的にオブジェクト名+”.csv” などのようにつけられます(処理機能によりかわります)

出力先に単独ファイル、もしくは複数ファイルを指定した場合で出力時に既に同一名称のファイルがある場合には上書き確認のダイアログが表示されます。

上書きしてよい場合には「はい」を押下して下さい。

複数ファイルを対象に処理している場合、「他のファイルも同様に処理する」にチェックをつけて「はい」を押下することで以降のファイルについては同一名のファイルがあっても上書き確認が行われません。

「キャンセル」を押下すると処理は行われずに中断されます。

 

2.2.8.    G出力文字コード

Bオブジェクトで選択したオブジェクト を対象とした各種操作の結果を出力する場合の文字コードを指定します。ファイルに対して書き出す場合(F出力先で単独ファイルもしくは複数ファイルを指定した場合) のみ有効です。

 

2.2.9.    Hwhere, order by, alias

Bオブジェクトで選択したオブジェクト を対象とした各種操作を行う場合の絞込み条件、ソート順、別名を指定します。

複数オブジェクトが指定されていた場合は、選択されている全てのオブジェクトに対し、同じ指定された where 句、order by 句、別名が適用されます。

ここでは、 where」、「order by 」「as」そのものは指定する必要はありません。

Alias(別名)を指定した場合、列や where, order by にもその別名を利用できます。

例:

       テーブル sys.all_objects を選択している場合 alias obj を指定し、where obj.name like '%sys%' と指定することで、

select obj.*  from [sys].[all_objects] obj where obj.name like '%sys%'

と同等の意味になります。

これを利用して、where 句に記載するサブクエリ等が記述しやすくなります。

 

下記のショートカットキーが有効です。

Ctrl + A:       文字列の全選択

Ctrl + C:       選択されている文字列のクリップボードへのコピー

Ctrl + V:       クリップボードからの貼り付け

Ctrl + X:       選択されている文字列のクリップボードへの切り取り

Ctrl + W:      値の拡大表示(後述)

Ctrl + S:       入力履歴の表示(後述)

Ctrl + D:       現在の選択範囲に関わらず全文字列を削除する

 

Where 句のテキストボックスで Ctrl+W を押下するか、テキストボックス横のボタンを押下することで、下記のウィンドウが表示され内容を拡大表示・編集することが可能です。

 

 

ここで直接値を編集することができます。

また、単一のオブジェクトを選択している場合には そのオブジェクトのフィールドが一覧に表示されるので、一覧上で、条件を入力することが可能です。

結合条件指定 を選択し、対するフィールド条件を 値列 に指定することで、自動的にwhere 句が生成されます。

フィールド間の結合条件には、AND, OR のいずれかが指定可能です。

入力されている条件を全てクリアするには、「フィールド条件を全てクリア」を押下し、特定のフィールドの条件だけ削除するには フィールド名 の左の「クリア」ボタンを押下します。

 

Order by もしくは Alias のテキストボックスで Ctrl+w を押下するか、テキストボックス横のボタンを押下することで、下記のウィンドウが表示され内容を拡大表示・編集することが可能です。

ここで直接値を編集することができます。

 

これらの画面では、「常にTOPに表示」にチェックを入れることで、このウィンドウが常に最善面に表示されます。 また、画面を閉じることなく「適用」ボタンを押下することでも、親画面に適用することが可能です。

 

Ctrl + Sの押下による入力履歴の表示画面では、下記のダイアログが表示されます。

この画面では、一覧部分から単一選択を実施し、決定もしくはダブルクリックもしくはエンターキーの押下により、選択された文字列(履歴列に表示されている内容)が元の画面にセットされます。

この画面では複数行の文字列は見難くなっていますので、「履歴拡大表示(Z)」ボタンを押下することで、履歴の値を複数行で表示することができます。

また、この履歴は、次回の起動時にも記憶しています。削除する場合は、履歴一覧の画面から「履歴消去(L)」ボタンを押下することで全ての履歴を一括して削除することができます(個別削除はできません)

 

2.2.10.  Iデータグリッド

ここでは、Nグリッド部 にデータを表示するか、また表示する場合の最大件数を指定します。

「表示」チェックボックスにチェックを入れることで、Bオブジェクトで単一オブジェクトが選択されている場合に、そのデータがNグリッド部に表示されます。

データが表示される場合、「表示件数」で指定された件数を最大件数として表示します。0が指定されている場合もしくは空白の場合には、表示件数の制限は無効になり、全てのデータが表示されます。

全てのデータが表示されていない場合、O「一時的に全データを表示」ボタンが有効になっています。

全てのデータが表示されている場合、O「一時的に全データを表示」ボタンは無効になっています。

件数の多いテーブル等を表示する為にはデータの取得に時間がかかります。できる限り表示件数を制限することをお勧めします。

 

2.2.11.  J操作選択ボタン

ここでは、Bオブジェクトで選択したオブジェクト を対象とした各種操作を選択します。

ここで選択できる処理は、その多くがBオブジェクト 上で右クリックでも選択可能です。

詳細は後述。

 

2.2.12.  Kフィールド属性を表示

Lフィールド一覧 部に各フィールドの属性(型などの情報)を表示するかどうかを指定します。

チェックがついている場合、属性を含めて表示します。

 

2.2.13.  Lフィールド一覧

Lフィールド一覧で選択されたオブジェクトが単一の場合、そのオブジェクト のフィールドを一覧表示します。

ここでは、フィールドから複数(もしくは単一)を選択し、コントロールキー+Cを押下することで、フィールド名(属性を表示している場合はその属性情報も含め)をクリップボードへコピーします。この処理は右クリックでも選択可能です。

下記のショートカットキーが有効です。

Ctrl + A:       文字列の全選択

Ctrl + C:       選択されている文字列のクリップボードへのコピー

Ctrl + F:       条件を指定したフィールド情報のコピー

もしくは右クリックにて、次の処理が選択できます

コピー

改行なしコピー

コピーカンマなし

コピー改行カンマなし

条件指定コピー

Where 句生成

Pocoクラス生成

Pocoクラス生成(クラス無し)

 

 

Ctrl + F を押下した場合、もしくは 右クリックで条件指定コピーを選択した場合、次のダイアログが表示されます。

ここでは、フィールドに alias を指定することも可能です。

パターン選択 のコンボボックスを選択することで、よく利用する 組み合わせを簡易に指定可能です。

 

Where 句生成 を選択した場合、ダイアログが表示され、選択しているフィールドを元に条件句を生成することができます。

 

 

 

このダイアログでは、選択したフィールドを元に、

  同一のフィールドを持つ2つのテーブルの結合

  単独テーブルの選択フィールド全てに 同一の条件を指定

のいずれかを行うことを想定し、結合条件を生成することができます。

テーブル結合を指定した場合は、同一のフィールドを持つ2つのテーブルの結合する為のwhere 句を生成し、その他条件 を指定した場合は単独テーブルの選択フィールド全てに 同一の条件を指定 する為の where 句を生成します。

条件のパターンとして、

テーブル結合を指定した場合、標準では

  = のみ

  = & null チェック

  != のみ

  != & null チェック

を指定可能です。

また、コンボ部では「{0} is null and {1} is null」のように指定可能で、その場合には {0}に、1つ目のテーブル名+フィールド名 {1} に2つ目のテーブル名+フィールド名 が代入され、その結果が where 句として生成されます。

その他条件 を指定した場合、

  is null

  is null or != ''

  is not null

  is not null and != ''

が指定可能です。

この時、コンボ部では 「{0} between 1 and 2」のように指定可能で、その場合には {0}にテーブル名+フィールド名が代入され、その結果が where 句として生成されます。

 

右クリックでPocoクラス生成 もしくは Pocoクラス生成(クラス無し)を選択した場合選択されたフィールドから Poco(Plain Old CLR Object) の定義を生成し、クリップボードにコピーします。

例:

public class Catalog

{

       public    Guid      ItemID { get; set; }

       public    string    Path { get; set; }

       public    string    Name { get; set; }

}

クラス無しの場合には

       public    Guid      ItemID { get; set; }

       public    string    Path { get; set; }

       public    string    Name { get; set; }

クラス定義はない状態で作成されます。

 

2.2.14.  Mデータ編集・データ更新

Nグリッド部に表示されているデータを編集する場合、「データ編集」ボタンを押下します。

ただし、データ編集が可能なものは、そのテーブルに Primary Key が張ってある場合のみです。

Primary Key がない場合には、「データ編集」ボタンはグレーアウトされ押下することができません。

データ編集モード中は「データ編集」ボタンは「データ編集終了」へとラベルが変更されます。

グリッド上でデータを変更した後、「データ更新」ボタンを押下することで、編集した内容がデータベースに反映されます(「データ更新」ボタンを押下しない限りデータはDBに反映されません)

データの編集を終了する場合、「データ編集終了」ボタンを押下します。

データ編集は、他のオブジェクトを選択した場合や、データの再表示が行われた場合に強制的に終了し、変更途中のデータは破棄されます(変更があっても確認しません)

 

2.2.15.  Nグリッド部

Bオブジェクトで選択されたオブジェクトが単一の場合、かつIデータグリッドの「表示」にチェックが入っている場合、選択されたオブジェクトのデータを、Iデータグリッドの「表示件数」を最大件数として表示します。ここに表示されている値をクリップボードにコピーするには、Iデータグリッドの列見出しや行見出しの部分を右クリックすることで、「クリップボードにコピー」のメニューが表示されるので、それを選択することで、TAB区切り形式にてクリップボードにコピーします。

データの属性により色などが変わります

見出しの頭に「★」がついている列はNULL 可として設定されている列です。

背景色が水色のセルはNULL値になっています。

背景色がとき色(ピンク)の場合は、複数行にわたる文字列が格納されています。背景色がコバルトグリーンの場合、そのセルはバイナリデータを扱うフィールドです。

 

「データ編集」中の場合、下記の操作が可能です。

行全体を選択し、DELキーを押下することで、データ編集中にデータを削除することが可能です(複数行可。削除結果は「データ更新」が押下されるまでDBに反映されません)

コントロールキー+1 を押下することでNULL値を、コントロールキー+2を押下することで空文字列を入力可能です。

 

また、コントロールキー+3を押下することで、選択しているセルの値を別ウィンドウに拡大表示します。この場合、そのデータやフィールドの型の内容により表示方法が異なります。

バイナリを保持する型で保存されているデータが画像である場合、その画像を表示します。

画像以外のバイナリデータの場合、16進数表記で表示します

バイナリデータ以外の場合は、値を拡大表示する画面を開きます。

 

バイナリデータ以外の場合は下記のウィンドウが開きます。

データ編集中の場合にのみ、このウィンドウの「決定」ボタンが有効になり、ここで指定した値を親画面に戻すことが可能です。

 

データが画像の場合、下記のようにその画像が表示されます。

この画面からは、ファイルもしくはクリップボードを対象にしたエクスポート・インポートができます。ファイルへエクスポートする場合、ファイルの保存形式には bmp, jpeg, gif, png, icon のいずれかの形式が選択できます。

「元に戻す」ボタンを押下すると、当画面を開いた時のデータに戻ります。

インポートを行った場合、「決定」ボタンを押下することで、元のグリッドにデータを反映させます(この時点ではまだデータベースには反映されません)。インポートした結果を反映させない場合には、「戻る」ボタンを押下します。

 

画像以外のバイナリデータの場合、以下の画面が開きます。

この画面ではバイナリデータを16進数で表示しています。

この画面からは、ファイルへのエクスポート、インポートが可能です。

「元に戻す」ボタンを押下すると、当画面を開いた時のデータに戻ります。

インポートを行った場合、「決定」ボタンを押下することで、元のグリッドにデータを反映させます(この時点ではまだデータベースには反映されません)。インポートした結果を反映させない場合には、「戻る」ボタンを押下します。

 

グリッド上で右クリックを押下することで、いくつかの機能を実行することができます。

  全ての行をクリップボードにコピー

  選択行のみクリップボードにコピー

  全行選択

  全行選択解除

「全ての行をクリップボードにコピー」 を選択すると、グリッド部の全ての項目をタブ区切形式でクリップボードにコピーします(行の選択状態に影響されません) なお、グリッド上でCtrl + Aを押下することで、全ての行を選択状態にすることが可能です。

「選択行のみクリップボードにコピー」を選択した場合は、グリッド部の選択状態にある行のデータのみ、タブ区切形式でクリップボードにコピーします(行の選択状態に影響されます)

「全行選択」は全ての行を選択状態に変更します。

「全行選択解除」は全ての行を非選択状態に変更します。

また、グリッドの編集中の場合には、右クリックメニューにさらに下記の項目が表示されます。

  データ取込(CSV)

  データ取込(CSV)(”付き)

  データ取込(TAB)

  データ取込(TAB)(”付き)

  これらはテキストもしくはクリップボードから、グリッドへと値を読み込みます(DBへの反映はすぐには行いません)。動作の詳細はメニューの対応項目と同様ですので、CSV等作成・読込を参照してください。

 

2.2.16.  Oグリッド操作部

「グリッド再描画」ボタンを押下することで、Nグリッド部で現在データの編集中であっても、その内容を破棄し、最新のデータを再取得し、Nグリッド部に表示しなおします。

 

Nグリッド部に該当のオブジェクトの全てのデータが表示されていない場合、「一時的に全データを表示」ボタンが有効になっています。全てのデータが表示されている場合、「一時的に全データを表示」ボタンは無効になっています。「一時的に全データを表示」ボタンを押下することで、一時的に件数制限を無視して全データを取得し表示することが可能です。

 

「グリッド表示書式指定」ボタンを押下することで、下記のウィンドウが表示されNグリッド 部でのデータの表示書式を変更できます。

整数書式では、int等の型を持つフィールドの値の表示方法を指定します。

不動小数点書式 では、real, double, decimal 等の型を持つフィールドの値の表示方法を指定します。

日付書式では、datetime等の型を持つフィールドの値の表示方法を指定します。

グリッド表示フォント指定 では、Nグリッド 部全体の表示を行う時のフォントを指定します。

「決定」ボタンを押下することで、指定の値が反映されます。「戻る」ボタンの押下はキャンセルの扱いとなり、設定は反映されません。

 

2.2.17.  Pスライダーバー

このスライダーバーをドラッグし、左右/上下に動かすことでBオブジェクトとLフィールド一覧の表示エリア、もしくは、NOのグリッド表示エリアのサイズを変更することが可能です。

 

2.3.  各種操作詳細

ここでは、メインウィンドウでのテーブル等に対する操作の詳細を説明します

J の各ボタンの機能詳細です。

 

2.3.1.    Insert 文生成

選択されたオブジェクトのデータを、そのデータを新規に投入する為のinsert 文の形式にして抜き出します。出力先は、クリップボードもしくはファイルです。

複数のオブジェクトの指定が可能です。

Where 句、order 句も指定されたものが適用されます。

制限事項:

²  binary, image, varbinary, timestamp の型を持つフィールドは、その値に関わらず常にnullとして出力されます。

²  sql_variant の型を持つフィールドは、常に文字列として取り扱い、シングルクォート(‘)をその値の前後に付加します。

²  CLRを用いたユーザー定義型の場合、各オブジェクトを.ToString(), .Parse()を用いて文字列に変換したものを出力します。各クラスで .ToString(), .Parse()が適切に実装されていないと正常に動作しない可能性があります。

      

出力時には下記の形式が選択可能です。

選択肢

Delete 文を先頭につける

フィールドの一覧をつけて作成する

データをバックアップするスクリプトを先頭につける

INSERT文生成

X

X

INSERT文生成(DELETE文付き)

X

INSERT文生成(フィールドリストなし)

X

X

X

INSERT文生成(フィールドリストなしDELETE文付き)

X

X

INSERT文生成(DELETE文付き、退避付き)

INSERT文生成(フィールドなしDELETE文付き 退避付き)

X

 

出力例: INSERT文生成(フィールドリストなしDELETE文付き) 選択時

SET NOCOUNT ON

GO

 

delete from  [dbo].[MSreplication_options]

GO

insert into [dbo].[MSreplication_options] values ( N'transactional', True, 90, 0, 0, 0 )

insert into [dbo].[MSreplication_options] values ( N'merge', True, 90, 0, 0, 0 )

insert into [dbo].[MSreplication_options] values ( N'security_model', True, 90, 0, 0, 0 )

GO

 

2.3.2.    フィールドリスト作成

選択されたオブジェクトのフィールドの一覧を出力します。出力先は、クリップボードもしくはファイルです。

複数のオブジェクトの指定が可能です。

下記の形式が選択可能です。

選択肢

フィールド毎に改行する

フィールド毎にカンマをつける

フィールドリスト作成

X

フィールドリスト改行作成

フィールドリストカンマなし作成

X

 

出力例:フィールドリスト改行作成

dbo.MSreplication_options:

       optname,

       value,

       major_version,

       minor_version,

       revision,

       install_failures

 

2.3.3.    select 文生成

選択されたオブジェクトのデータを抽出する為の select 文を生成します。出力先は、クリップボードもしくはファイルです。

複数のオブジェクトの指定が可能です。

Where 句、order 句も指定されたものが適用されます。

出力例:

select

       optname,

       value,

       major_version,

       minor_version,

       revision,

       install_failures

 from [dbo].[MSreplication_options]

 where major_version = 90

 order by optname, value

 

2.3.4.    簡易定義文生成

選択されたオブジェクトの簡易的なcreate 文を生成します。Index やプライマリキー等の詳細な情報は生成しません (完全な定義文が必要な場合、エンタープライズマネージャー等を利用してください)

出力先は、クリップボードもしくはファイルです。

複数のオブジェクトの指定が可能です。

同じフィールドを持つ一時的なワークテーブルを生成する場合などに利用することを想定しています。

 

SQLServer2005以上で対象がSynonymの場合、Create Synonym 文と Create Table/View 文の両方が作成されます。

下記の形式が選択可能です。

選択肢

オブジェクトのdrop文をつける

簡易定義文生成

X

簡易定義文生成 DROP文付き

出力例:簡易定義文生成 DROP文付き

DROP TABLE [dbo].[MSreplication_options]

GO

Create table dbo.MSreplication_options  (

       optname                            sysname              COLLATE Japanese_BIN              NOT NULL,

       value                   bit                        NOT NULL,

       major_version                   int                        NOT NULL,

       minor_version                   int                        NOT NULL,

       revision               int                        NOT NULL,

       install_failures                  int                        NOT NULL

)

Go

 

2.3.5.    CSV等作成・読込

選択されたオブジェクトのデータをCSV形式もしくはTAB区切り形式にて出力・取込します。

出力の場合

先頭行には必ずフィールド名が出力されます。出力先は、クリップボードもしくはファイルです。

複数のオブジェクトの指定が可能です。

Where 句、order 句も指定されたものが適用されます。

TAB区切りの場合、(エクセルの機能により)そのままエクセルシートに貼り付けることが可能なので、TAB区切でクリップボードに出力して、そのままクリップボードの内容をエクセルシートに貼り付けることで、ファイルを経由せずにエクセルにデータの転記が可能になります。

制限事項:

²  sql_variant型のフィールドは、常に文字列として取り扱います。

²  binaryimagevarbinarytimestamp 型のフィールド値の場合、その値を16進数に変換して出力します。

²  CLRを用いたユーザー定義型の場合、.ToString()した結果を出力します。

 

下記の形式が選択可能です。

選択肢

フィールド区切り文字

文字列のダブルクォート付き出力

CSV形式

カンマ

CSV形式("付き)

カンマ

Tab区切出力

TAB

Tab区切出力("付き)

TAB

出力例: CSV形式("付き)

optname,value,major_version,minor_version,revision,install_failures

"merge",True,90,0,0,0

"security_model",True,90,0,0,0

"transactional",True,90,0,0,0

 

読込の場合

選択されたオブジェクトに対しCSV形式もしくはTAB区切り形式にてデータを一括読込します。この処理は単一オブジェクトを選択している場合にのみ、有効です。

実行時にはWhere 句、order 句は無視されます。

読込機能を選択後、クリップボードからそのデータを読み込むかどうか聞かれます。

クリップボードからデータを取り込む場合は、「はい」を押下します。ここで「いいえ」を押下した場合は、ファイル指定ダイアログが表示されますので、ファイルを指定し、そのファイルから読込を行います。

「いいえ」を押下し、ファイルを指定した場合、指定されたファイルにBOM(バイトオーダーマーク)がある場合はその指定に従います。BOMがない場合には 以下のようなダイアログが表示されますので、テキストファイルの文字コードを指定します。

※間違った文字コードを指定した場合には読み込んだ文字が化けてしまう事があります。

 

クリップボードを指定した場合、クリップボードに認識可能な文字が読み込まれていない場合、次のダイアログが表示されます。

このダイアログが表示された場合、クリップボードの内容を確認してください。画像等の文字に変換できないものは取込できません。

 

次に、先頭行の扱いを指定します。

下記のダイアログが表示されますので

先頭行を見出しとして取り扱い、スキップする場合は、「はい」を、先頭行もデータとして取り扱う場合は「いいえ」を押下してください。

この後、値の読み込みを開始します。

一旦全件を読み込み、項目数や文字種別などのチェックを行った後、全てのデータが受け入れ可能と判断された場合、

のようにダイアログが表示され、件数が表示されます。ここで「はい」を押下することで、初めてデータベースに登録を行います。(それまではデータベースには書き込まれません)。

また一件でもエラーとなるデータがある場合も、全てのデータの取込は行われません。

 

制限事項:

²  オブジェクトの項目数と、読込データの項目数は同じでなければいけません(省略できません)

²  CLRを用いたユーザー定義型があるオブジェクトは読み込み対象に指定できません。

²  バイナリデータ (varbinaryimage型など)の場合、読み込み文字列が16進数であるkとを前提とし、”0x”で始まることを前提としています。

²  Identity(番号が自動的に付番されるフィールド) を持つオブジェクトも指定可能ですが、Identity 列の値はデータベースへの投入時に自動的に決まる為、指定した値は無視されます。

²  View を選択している場合でも、読込処理は実施されますが、当然ながら更新可能なVIEWである必要があります。更新可能なVIEWでない場合、エラーになるので注意してください。

 

2.3.6.    INDEX情報表示

選択されたオブジェクトのINDEXの情報を別ウィンドウ(下記)に表示します。

単一のオブジェクトが選択されている時のみ表示可能です。

INDEXの名称、属性、関連フィールドとその順序が表示されます。

このウィンドウが表示されていても、メインウィンドウの操作は可能です

「常にTOPに表示」 チェックボックスをチェック状態にすることで、このウィンドウが常に最前面に表示されます。各オブジェクトのINDEXを連続して確認したい場合などに利用できます。

 

2.3.7.    その他―簡易クエリ実行(Select以外)

選択されているオブジェクトに関係なく、select 以外のSQL文を直接実行できます。

ちょっとしたupdatedelete, create,drop文等、クエリアナライザを立ち上げずに実行できます。

ただし、一文で終わるSQL文のみが指定可能です。(クエリアナライザで利用するような GO は記述しないでください。ただし、セミコロンでつなげたSQL文は可能です)

下記のウィンドウが表示されるので、ここで実行したいSQL文を指定します。

ストアドプロシージャー等で、その処理結果の件数がわかるようなクエリ実行については、「戻り値あり」のチェックボックスにチェックをつけることで、その戻り値を別ダイアログに表示します。チェックがついていない場合、影響を受けたデータ件数を別ダイアログに表示します。

  「戻り値あり」のチェックボックスについては、正確に指定してください。戻り値がないにもかかわらず 戻り値をあり として指定するとエラーになってしまいます。戻り値があるかないかわからない場合、戻り値はないものとして指定してください。

「履歴引用」ボタンを押下することにより、過去の入力履歴から入力値を引用できます。

 

入力履歴の表示画面では、下記のダイアログが表示されます。

この画面では、一覧部分から単一選択を実施し、決定もしくはダブルクリックもしくはエンターキーの押下により、選択された文字列(履歴列に表示されている内容)が元の画面にセットされます。

この画面では複数行の文字列は見難くなっていますので、「履歴拡大表示(Z)」ボタンを押下することで、履歴の値を複数行で表示することができます。

また、この履歴は、次回の起動時にも記憶しています。削除する場合は、履歴一覧の画面から「履歴消去(L)」ボタンを押下することで全ての履歴を一括して削除することができます(個別削除はできません)

 

2.3.8.    クエリアナライザ起動

SQLSERVER2000の場合、クエリアナライザを起動します。SQLServer2005以上の場合は当ボタンは表示されません。

接続先は、現在当ツールで接続しているサーバー、データベースが対象です。

自動的にログイン処理、データベースの選択まで完了した状態で起動します。

 

2.3.9.    プロファイラ起動

SQLのプロファイラを起動します。

接続先は、現在当ツールで接続しているサーバー、データベースが対象です。

自動的にログイン処理まで完了した状態で起動します。すぐにトレースが開始されます(各種設定はディフォルト値になるので、必要に応じプロファイラ上で変更してください)。

制限事項:

²  SQL Server2000の場合、接続先がローカルマシンでない場合にはSQLプロファイラが正常に接続できない場合があります(SQL SERVERのプロファイラの問題なので当ツールでは対処できません)

 

2.3.10.  エンタープライズマネージャー起動

SQL SERVER 2000の場合エンタープライズマネージャーを起動します(自動的な接続は行いません)。SQLServer2005以上の場合はSQL Server Management Studio を起動します(自動的にログイン処理、データベースの選択まで完了した状態で起動します)。

接続先は、現在当ツールで接続しているサーバー、データベースが対象です。

 

2.3.11.  依存関係出力

選択されたオブジェクトの他のオブジェクトとの依存関係の情報を出力します(各オブジェクトに対しsp_dependsを実行した結果です)。出力先は、クリップボードもしくはファイルです。

複数のオブジェクトの指定が可能です。

書き出し項目は

オブジェクト名,依存関係先名称,種類,更新あり,selectでの利用,従属性が存在する列またはパラメータ

となります。

選択されたオブジェクトが他から参照されている場合は、

オブジェクト名,依存関係先名称,種類 までのフィールドだけのデータが出力されます。

他を参照している場合、全てのフィールドのデータが出力されます。

 

出力例:

オブジェクト名           依存関係先名称    種類       更新あり              selectでの利用    従属性が存在する列またはパラメータ

dbo.sysconstraints     dbo.sysobjects     system table        no          no          status

dbo.sysconstraints     dbo.sysobjects     system table        no          no          parent_obj

dbo.sysconstraints     dbo.sysobjects     system table        no          no          id

dbo.sysconstraints     dbo.sysobjects     system table        no          no          xtype

dbo.sysconstraints     dbo.sysobjects     system table        no          no          info

 

2.3.12.  データ件数出力

選択されたオブジェクトのデータ件数を出力します。出力先は、クリップボードもしくはファイルです。

複数のオブジェクトの指定が可能です。

選択したオブジェクト毎にデータ件数を集計して出力します。

Where 句も指定されたものが適用されます。

データ件数があまりに多い場合、件数を取得するクエリの実行がタイムアウトする可能性がありますので注意して下さい。

 

出力例:

オブジェクト名,データ件数

[dbo].[sysdtslog90],0

[dbo].[sysdtspackagefolders90],2

[dbo].[sysdtspackagelog],0

 

2.3.13.  データ件数表示

上記の「データ件数出力」の簡易表示版です。出力先は別ウィンドウに表示される点が異なります。

選択されたオブジェクトのデータ件数を出力します。出力先は別ウィンドウ(後述)に表示されます。複数のオブジェクトの指定が可能です。

選択したオブジェクト毎にデータ件数を集計して出力します。

Where 句も指定されたものが適用されます。

データ件数があまりに多い場合、件数を取得するクエリの実行がタイムアウトする可能性がありますので注意して下さい。

 

結果表示ダイアログ

 

オブジェクト名、データ件数が表示されます。

「クリップボードにコピー」ボタンを押下することで、一覧上のデータがTAB区切形式でクリップボードにコピーされます。

 

 

 

2.3.14.  統計情報更新

選択されたオブジェクトの統計情報を更新します。結果の出力などは行われませんので、別の手法にて確認して下さい。

複数のオブジェクトの指定が可能です。

内部的には、 UPDATE STATISTICS  tablename

を実行します。

 

2.3.15.  各種クエリ実行(オブジェクト引数)

選択されたオブジェクトの名称を引数とした、各種クエリが実行できます。

複数のオブジェクトの指定が可能です。

複数もしくは単一のオブジェクトを選択し、「各種コマンド実行」を選択すると、下記のウィンドウが表示されます。

 

ここで、{0} の所が実行時に、選択したオブジェクトの名称に変わりますので、オブジェクトを対象に実行したいクエリを指定します。

例:

  truncate table {0}

  を指定すると、選択したオブジェクトに対し truncate Table が実行されます。

  たとえば dbo.AAA テーブルのみを選択している状態では、

    truncate table dbo.AAA

  がクエリとして実行されます。

 

ここで、「戻り値あり(R)」のチェックボックスをチェックすると、各クエリの結果を、グリッドに表示します。

 

なお、当機能においては、各クエリが対象としているオブジェクトの内容などはチェックしていません。

たとえば、テーブルに対してのみ実行可能なクエリを View を選択して実行した場合、エラーになります。

また、先にあげたように、データを全て削除したり、オブジェクト を削除することも(権限があれば)可能ですので、利用に際しては十分に注意してください。

 

当機能でも、「履歴引用」ボタンを押下することにより、過去の入力履歴から入力値を引用できます。

 

入力履歴の表示画面では、下記のダイアログが表示されます。

この画面では、一覧部分から単一選択を実施し、決定もしくはダブルクリックもしくはエンターキーの押下により、選択された文字列(履歴列に表示されている内容)が元の画面にセットされます。

この画面では複数行の文字列は見難くなっていますので、「履歴拡大表示(Z)」ボタンを押下することで、履歴の値を複数行で表示することができます。

また、この履歴は、次回の起動時にも記憶しています。削除する場合は、履歴一覧の画面から「履歴消去(L)」ボタンを押下することで全ての履歴を一括して削除することができます(個別削除はできません)

 

2.3.16.  オブジェクト情報表示

選択されたオブジェクトの詳細情報を表示します。

SQL Server 2000 の場合は下記の項目です

 

SQL Server 2005以上 の場合はシノニムに関する情報も追加されます

 

ともに「クリップボードにコピー」ボタンを押下することで、表示している内容をTAB区切形式でクリップボードにコピーします。

 

2.3.17.  オブジェクト検索

フィールド名やテーブル名、VIEW名を対象に、指定した文字を含んだオブジェクトを検索します。

検索する対象の名前を入力します。(ここではSchema/owner/Role名は指定しません)

  「表示中のスキーマのみ対象」にチェックが入っていた場合、ASchema/owner/Role で選択されているSchema/owner/Roleに属するオブジェクトのみが検索対象になります。

  検索対象は フィールド名、テーブル名、View名、Synonym(SQL Server 2005以上の場合のみ)のいずれかです。

  検索方法に 曖昧検索を指定した場合、指定した名前を含むものが対象になります
前方一致を指定した場合、指定した名前ではじまるものが対象になります
完全一致を指定した場合、指定した名前と完全に一致するものが対象になります

  「大文字小文字を区別する」にチェックした場合、検索時に大文字小文字を区別します。チェックをはずすと、大文字小文字を区別しません。

  検索結果はクリップボードにコピーされます。

  「検索結果を元にオブジェクトを選択する」にチェックが入っていた場合、検索結果を指定オブジェクト選択ダイアログ(後述)に初期表示します。

「履歴引用」ボタンを押下することにより、過去の入力履歴から入力値を引用できます。

 

入力履歴の表示画面では、下記のダイアログが表示されます。

この画面では、一覧部分から単一選択を実施し、決定もしくはダブルクリックもしくはエンターキーの押下により、選択された文字列(履歴列に表示されている内容)が元の画面にセットされます。

この画面では複数行の文字列は見難くなっていますので、「履歴拡大表示(Z)」ボタンを押下することで、履歴の値を複数行で表示することができます。

また、この履歴は、次回の起動時にも記憶しています。削除する場合は、履歴一覧の画面から「履歴消去(L)」ボタンを押下することで全ての履歴を一括して削除することができます(個別削除はできません)

 

2.3.18.  クエリ指定結果表示

選択されたオブジェクトに関係なく、select 文を指定して、その結果をNグリッド部に表示します。

ただし、ここで指定した結果がNグリッド部に表示されていた場合でも、その他の処理(insert文生成など)は、ここで指定したselect文に関係なく選択されたオブジェクトに対して実行されるので注意してください。

実行したいselect 文を入力し、「SQL実行」ボタンを押下することで、その結果が、Nグリッド部に表示されます

 

「履歴引用」ボタンを押下することにより、過去の入力履歴から入力値を引用できます。

 

入力履歴の表示画面では、下記のダイアログが表示されます。

この画面では、一覧部分から単一選択を実施し、決定もしくはダブルクリックもしくはエンターキーの押下により、選択された文字列(履歴列に表示されている内容)が元の画面にセットされます。

この画面では複数行の文字列は見難くなっていますので、「履歴拡大表示(Z)」ボタンを押下することで、履歴の値を複数行で表示することができます。

また、この履歴は、次回の起動時にも記憶しています。削除する場合は、履歴一覧の画面から「履歴消去(L)」ボタンを押下することで全ての履歴を一括して削除することができます(個別削除はできません)

 

2.3.19.  指定オブジェクト選択

複数のオブジェクト を一括して選択状態に変更できます。

この機能はBオブジェクト の右クリック時のメニューからのみ起動可能です。

ここでは、一つのオブジェクトを一行にし、複数指定する場合は複数行にして選択状態にしたい対象のオブジェクト名を記載します。

オブジェクト名は owner.objectname の形式で指定します。

区切り文字として

  タブ(\t)

  カンマ()

  コロン()

  セミコロン()

を認識し、第一カラムに指定されたものをオブジェクト名として処理します。

[]のあるなしにかかわらず指定可能です。

決定ボタンを押下することで、指定されたオブジェクトがBオブジェクト 上にあれば、それを選択状態にします。ない場合はなにもしません。

 

2.3.20.  オブジェクト情報再読込

一旦オブジェクトを選択し、そのフィールド等を表示すると、その情報は当ツール内に終了時まで記憶されます。

最初オブジェクトを選択しフィールドやそのデータを表示した後に、DB上で構成が変更された場合など、自動的に読み込むことは行いません。

そのような場合、当機能を起動することで、DBからフィールド等の情報を最新の状態に更新することが可能です。(単にグリッドに表示しているデータの内容を更新するだけの場合には、Oグリッド操作部 の「グリッド再描画」を利用して下さい)

この機能はBオブジェクト の右クリック時のメニューからのみ起動可能です。

 

2.4.  メニュー

ここではメニューに表示される機能を説明します。

 

2.4.1.    接続 メニュー

新たな接続とプログラムの終了を行います。

メニュー名

機能詳細

新規接続

新たなサーバーとの接続を新しいウィンドウに開きます。現在表示しているウィンドウ内の処理には影響しません。また同一接続先を複数開くことも可能です。

再接続

現在接続しているSQL SERVERに再度接続しなおします。

何かしらの原因で接続が切れた場合等に利用してください。

設定を保存

現在の各種設定を設定ファイルに書き込みます。

通常は「終了」時に自動的に実行されますが、手動で行いたい場合に利用して下さい。

終了

quickDBExplorer を終了します。

 

2.4.2.    ウィンドウ メニュー

・当プログラムはMDI形式で作成されています。結果、複数の接続先に同時に接続できます。各サーバーに対する接続は一つのウィンドウに閉じられます。

当然ながら複数サーバーに接続し、その間を切り替えながら作業を進めることも可能です。

ウィンドウの切り替えは コントロールキー+TABで行うか、メニュー「ウィンドウ」で指定することで切り替わります。

 

 

2.4.3.    Bookmarkメニュー

Bookmakとは画面上の各項目の選択状態を記憶し、その状態を後から復活させることができる機能です。

記憶対象となる項目は

DB

owner/Role/schema

オブジェクト

3項目であり、接続先サーバー毎に別に管理します。

 

 

・追加の方法

Bookmarkを追加するには Ctrlキーと Mを同時に押下するか、Bookmarkメニューから 追加 を選択します。その時の選択状態が記録され、次にBookmarkメニューを表示した時に表示されます。

 

・選択状態の復元

Bookmark メニューから 復元したい状態を選択することで、その時の選択状態が復元されます。

 

Bookmarkの編集

Bookmarkの削除、名称の変更ができます。

Ctrlキーと Mを同時に押下するか、Bookmarkメニューから 管理 を選択することで下記のようなウィンドウが表示されます。

ここで、左側半分の一覧から選択し、削除(D)ボタンを押下することで不要になったブックマークを削除できます。

また、選択した状態で右側の ブックマーク名称 を変更することで 名称の変更ができます。

データベース名やスキーマ、オブジェクト等の変更はできません。変更する場合にはBookmarkしなおして下さい。

 

2.4.4.    外部ツールメニュー

メモ帳や独自のツール等の外部アプリケーションをさまざまな引数をつけて呼び出すことができます。

 

・登録の方法

外部ツールメニューから 管理 を選択することで下記のようなウィンドウが表示されます。

 

左側にはすでに登録済みの外部ツールが一覧で表示されます。

変更する場合にはこの一覧から選択することで、ウィンドウ右側で編集できます。

また新規に追加する場合は、右上の 新規 ボタンを押下します。

 

項目の内容は次の通りです

項目名

詳細

名称

メニューに表示する名称を指定します。任意の文字を指定してください。

必須。

コマンド

起動したいコマンドを指定します。

ここには引数は指定しません(指定するとエラーになります)

必須。

引数

コマンドに引き渡したい引数を指定します。

マクロを利用することでquickDBExplorer 内部で管理している一部の情報を その時の接続先ウィンドウに応じて動的に渡すことも可能です。

任意指定

コマンドに挿入

マクロで選択されたquickDBExplorer 内部情報をコマンドに入力します

引数に挿入

マクロで選択されたquickDBExplorer 内部情報をコマンドに入力します

マクロ

コマンドや引数に対しquickDBExplorer 内部情報を動的に設定します。表示中のウィンドウの接続先等に応じた値が実行時に引き渡されます

 

マクロには下記のものが指定できます

マクロ名

内容

詳細

{$SERVERNAME}

サーバー名

接続中のサーバー名

{$SERVERREALNAME}

実サーバー名

接続中のサーバー実名

{$INSTANCE}

インスタンス名

接続中のサーバーのSQLインスタンス名

{$UID}

ログインID

ログイン中のユーザーID

{$PASS}

ログインパスワード

ログイン中のユーザーパスワード(Windows認証の場合は空白)

{$TRUSTPARAM}

Windows認証(-t パラメータ)

Windows認証の場合は  -t  がセットされる。SQL 認証の場合は 空白

{$TRUSTPARAM_E}

Windows認証(-E パラメータ)

Windows認証の場合は  -E  がセットされる。SQL 認証の場合は 空白

{$TRUSTSTRING}

Windows認証(Bool)

Window認証か否か True/False

{$SQLFULLVERSION}

SQLSERVERバージョン文字列

SQL Server のバージョン文字列

@@version の数値部分のみ

例: SQL Server 2005 の場合は9.00.4053.00 がセットされる

{$SQLPUBLICVERSION}

SQLSERVERバージョン名

2000/2005/2008/2008R2/2012/2014/2016/2017/2019
のいずれか

{$DATABASENAME}

データベース名

 

{$SCHEMANAME}

スキーマ名

表示中のスキーマ名。

画面上 [全て]が選択されていたり、複数のスキーマが選択されている場合には空白となる

{$APPPATH}

アプリケーションパス

アプリケーションの絶対パス

{$APPPATHDIR}

アプリケーション起動パス

アプリケーションの絶対パスのディレクトリ部のみ

 

2.4.5.    ヘルプ メニュー

  「最新バージョンのチェック」を選択することで、一次配布先に現在利用しているバージョンより新しいものが公開されていないかをチェックします(HTTPを利用しています) The Internet に正常に接続できる必要があります。また現バージョンではプロキシや SOCKSには対応していません。
自動的に最新プログラムのダウンロードなどは行いませんので、必要に応じて手動で最新版を入手するようにして下さい。

 

 

3.   注意点・その他

  SQL SERVER 2000/2015/2018/2018R2でも動作を確認していますが、SQL SERVER 2000/2015/2018/2018R2 は既にサポートが終了しています。なるべく早くの後継バージョンへの移行を検討してください。

  プログラムと同じ場所に、quickDBExplorer.{マシン名}.xml というファイルが作成されます({マシン名}部分はプログラムを動作させているマシンの名称)。これには前回接続時の情報が記録されます。このファイルを削除した場合、前回までの接続・設定情報はなくなりますので注意してください。

  裏機能として、DB選択エリアの「DB(B)」のラベルをダブルクリックすることにより、

 

 

 のようなダイアログを表示し、内部的に実行する SQL クエリのタイムアウト値を 300(規定値)と無限の間をトグルして切り替えることが出来ます。

 

スキーマ名のラベル

をダブルクリックすることで、owner/Role/schema の情報を読み込みしなおします。

同様に、オブジェクトのラベル

をダブルクリックすることで、オブジェクトの一覧を取得しなおします。

また、Aliasのラベル

をダブルクリックすることで、オブジェクト一覧を単一選択している場合、そのオブジェクト名をAlias の項目としてセットします。

 

  プログラム起動時に引数を渡すことで、特定のサーバーに自動的に接続した状態で起動することが出来ます。

指定可能な引数は下記の通りです

パラメータ

次のパラメータ

内容

-S, -s

サーバー名文字列

接続先のサーバー名を指定する

-I, -i

インスタンス名文字列

接続先のインスタンス名を指定する

-U, -u

接続ユーザー名文字列

接続先のユーザー名を指定する(信頼関係接続利用時には無効)

-P, -p

接続パスワード文字列

接続先のパスワードを指定する(信頼関係接続利用時には無効)

-T, -t

N/A

信頼関係接続を利用する場合に利用する

 

4.   ライセンス等

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This program is free software; you can redistribute it and/or
modify it under the terms of the GNU General Public License
as published by the Free Software Foundation; either version 2
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This program is distributed in the hope that it will be useful,
but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
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このプログラムはフリーソフトウェアです。あなたはこれを、フリーソフトウェ
ア財団によって発行された GNU 一般公衆利用許諾契約書(バージョン2か、希
望によってはそれ以降のバージョンのうちどれか)の定める条件の下で再頒布
または改変することができます。
 
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め全く存在しません。詳しくはGNU 一般公衆利用許諾契約書をご覧ください。
 
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